イスラエルはイランによる報復に対する報復を実施、イラン西部及び首都テヘラン、カーグ島にミサイル攻撃

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イスラエル関連中東関連軍事情報 (時事)

イランによるイスラエル北部への報復攻撃後、IDF(イスラエル国防軍)は公式Telegramチャンネルで、「先ほど、イスラエル空軍はイラン西部および中部にあるイランのテロ政権の軍事施設を攻撃した。」と述べ、親イラン的で現地のイラン人や政府関係者と繋がりがあるとされるMESも、イラン国内の複数箇所がIDFのALBM(空中発射弾道ミサイル)と巡航ミサイルによる攻撃を受けたことを確認した。

イランの報復攻撃について詳しくは前記事を参照:イランは直接的な報復を選択、イスラエル北部に向けて約20発の弾道ミサイルと無人機を発射 https://mideast-africa-affairs.com/archives/120

イスラエルはイラン領空に侵入せずにミサイル攻撃を実施

MESの投稿によると、イランは報復攻撃を実施した直後に首都テヘランのメヘラーバード国際空港とエマーム・ホメイニ国際空港で避難を実施し、民間航空機もイラン領空からの離脱を開始した。隣国イラクも領空を一時封鎖するNOTAM(パイロット・航空関係者向けの一時的な航空情報)を発行し、その後IDFは数時間以内にイラク領空及び地中海から空中発射弾道ミサイルと巡航ミサイルをイランに向けて発射。攻撃は主に空中発射型弾道ミサイルで構成されていたとのこと。

ベイルート上空で撮影された、地中海からIDFが発射したと見られる飛翔体の映像

ミサイルは少なくとも首都テヘランのメヘラーバード国際空港、イスファハーン州のナジャファバードにある無人機組立工場、ケルマンシャー州のイスラマバード・エ・ガルブにあるIRGC(イスラム革命防衛隊)関連施設(この攻撃では暗殺攻撃が疑われている)、東アゼルバイジャン州のタブリーズ地下弾道ミサイル基地、アルボルズ州カラジの不明な地点、原油輸出の拠点であるカーグ島の6箇所に着弾したことが確認された。また攻撃の最中に米軍のMQ-9またはMQ-1C攻撃型無人機と思われる無人機がイラン・イラク国境付近でイランの防空システムによって撃墜され、イラク国境に墜落したことが視覚的に確認されるという不審な事案も発生した。

筆者は専門家でも何でもないのでイスラエルの攻撃手法について、攻撃を地中海とイラク領空という2つの地点から分けて実施した確実と言える理由がよく分かっていないが、一般人の推測で考えるとするなら、地中海のイスラエル海軍が巡航ミサイルを発射し、イスラエル空軍の戦闘機がイラク領空でALBMを発射するといった棲み分けを行っていたとするなら、二地点に分けた理由が説明出来る。

また2月下旬〜4月上旬の戦闘では、イスラエルの戦闘機はイラン領空に侵入し、比較的安価で、在庫の豊富さや量産性に優れる誘導航空爆弾を使用してイラン国内の目標を空爆するという手法を主な手法として採っていたが、今回わざわざ高価なALBMを使用してでもイラン領空外から攻撃を行った理由として、イランが先の戦闘での教訓をもとに停戦期間中に行われていると考えられている全国的な防空システムの再配置と指揮系統の最適化(指揮系統上部の人間が殺害されたり、通信施設が空爆によって麻痺する前提を想定し、現場の防空要員の裁量が大幅に拡大されたこと)によるイラン領空内に航空機を侵入させることのハードルが以前より上がったこと。これまでの事例から今回の攻撃規模が比較的小規模寄りだったことも鑑みて、イラン領空に侵入することは、イラン側に停戦を完全に破棄して全面的な戦争再開に踏み切る意図があると判断されるリスクがある為、過度なエスカレーションを避けたかった。つまり今回のイスラエルによる報復は今後イランが攻撃を思いとどまらせる、所謂抑止力の発揮を今回の報復の最大の目的としていたからであった可能性が高いと筆者は考える。

テヘランのメヘラーバード国際空港が攻撃されたことを視覚的に確認した画像

追記:イランはイスラエルによる攻撃により、イラン・イスラム共和国防空軍の防空要員2名の死亡を発表した。

イスラエルによる報復攻撃後、イランとイエメンのフーシ派がイスラエルに向けて、さらなる報復攻撃を実施

イスラエルによる攻撃直後に少なくともイランからさらなる弾道ミサイルが発射され、イエメンのフーシ派もイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射したことが確認され、現時点では情報が断片的な為、時間がもう少し経ってから新たな記事でまとめようと考えています。

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